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K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW

 本日は今まで何度か試してきたK7の高感度ノイズ除去実験について。
今回は遂に一つの到達点に着たのかも知れません。
 K7の高感度時のざらつきが気になっていた方は一度試していただければ目からウロコが落ちる、かも。

 ISO1600まではまさにツルツル、ISO3200でもまぁまぁの出来に、「簡単に」
出来るようになりました(^^ゞ

 方法はいたって簡単、RAWで撮影したのちカメラ内RAW現像で
シャープネス:-1(ファインシャープではなく)
高感度ノイズ除去:中(~ISO1250)~強(ISO1600~)
そしてその他は好みの画質設定にしてjpeg現像をします。
基本的には派手な設定は避けたほうがノイズは少ないですが、見栄えという部分も考慮すると、
この次点である程度希望の絵作りをしておいた方が良いと思います。
後にフォトショップのカメラRAWで先ほどのjpegデータを開いてノイズ除去の項目を
輝度ノイズ低減:70~100
カラーノイズ低減:0~15まれに30前後に設定、
(大抵は4か5にしておいて問題なし、実はカラーノイズ低減の数値によって斑紋状のノイズのでるパターンに変化があり、今のところ0~13位が最も安定していると感じた。ほとんどの場合は4か5でノイズの出方が安定するようです。)
その他のパラメーターはいじらずTIFにて現像する。
※この次点でその他のパラメータをいじると階調の破損が激しいので、どうしてもいじりたい場合は
TIF現像後にフォトショップで後処理をしてください。

 で、結果はあら不思議、カメラ内RAW現像でノイズ低減を強にするよりも、カメラRAWだけを使ったりフォトショップのノイズ除去をするよりも、その他の方法でノイズ低減を重ねがけするよりもかなり綺麗にノイズが消えてくれます。
 しかもディティールもそれなりに残ってくれます。

 さらにこだわって、K7独特の高感度でも残るディティールを一部強調したい場合はカメラRAWの輝度ノイズの低減を80~90程度に押さえてシャープネスの適応度を少し上げてあげるか、
カメラ内現像のjpegデータとカメラRAWで現像したTIFのデータを同時に開いて、TIFのデータをレイヤーとしてjpegのデータに重ね、輪郭を出したいところや質感を残したいところだけ消しゴムツール(不透明度30~50%程度が良いと思います)で消してしまえばOKです。
 それでも消えない頑固なノイズはフォトショップの「ぼかし詳細」やぼかしペンツール等を使って部分部分で消していかなければなりませんが、そんな面倒なことをしなくても大抵は大丈夫だと感じました。
 ちなみに「ぼかし詳細」を活用してノイズ除去を部分部分で行っていった場合、ISO3200でもA4位なら印刷に耐えられるレベルに仕上げられますが、少し面倒です(^_^;)

とりあえず以下に実際にその方法を適応した作例を。
まずISO1250のデータ
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_21494647.jpg

等倍切抜き、ピンは電線
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_21504073.jpg


次にISO1600のデータ
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_2151518.jpg

ピント部分、パープルフリンジ的なものがでているのはf値1.9で撮影してしまったためです
ただ、ノイズ除去のせいで精細感が少し落ちているのは事実です
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_221918100.jpg

ボケ部分の描写
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_21542477.jpg

次は「ぼかし詳細」を使ってさらに滑らかにしてみました。ココまでしなくとも等倍鑑賞しなければ問題ありませんが。
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_22241035.jpg



次にISO3200のデータ
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_21541242.jpg

ピン部分(フォークリフトの後ろ部分)からボケの描写、すいません。この写真はちょっとだけ前ピンで・・・完全な解像部分が感じられないかもしれません。
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_21555257.jpg

このデータではまだざらつきが気になる方もいるかも知れません。そんなときはISO1600でも示した「ぼかし詳細」とぼかしペンツールで個別にノイズ除去をします。

さらにもう一つISO3200のデータ(ぼかし詳細を部分的に使った例)
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_2212873.jpg

ピン部分とボケ部分のカット
K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_2215997.jpg

K7の高感度活用法ノイズ除去編 フォトショップ&アドビカメラRAW_f0086721_2221971.jpg



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◆ds610jpの徒然日記◆
今回の方法はK7、もしくはK20Dのノイズ傾向での方法なので、他の機種であればまた別の方法があるとおもいます。ただ、消えてしまったディティールを後から再生したようにみせるのはノイズを消すよりかなり難しいのでより面倒な操作が必要になるとおもいます。
 それでもこれに近い方法をEOS7Dや5DMkII、1DMk4、D700でも試してみましたがやはりツルツルにすることはできますね。ただ、斑紋状のノイズはこの技では対応できないので面倒なそ操作が必要になります。
ところで、この中で一番ノイズが少なくできるのは1DMk4でした。さすがは新機種ヽ(*゚▽゚*)ノ

あと、ついでにK7で最近ノーマルシャープネス-1の設定に凝っています。これだと輪郭強調は感じられくなるんですがでも解像は残っていて、で、カスタムイメージのキーのオプション項目でシャドーだけ一段下げておけば、意外と立体感もでますヽ(*゚▽゚*)ノ自然な描写を目指す場合はオススメです。ついでにノイズも少なくなります。

  by ds610jp | 2010-01-01 22:18 | その他の記事

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