ペンタックスK-5高感度実験。

ペンタックスK-5を購入してしまいました。けっして発売日には手を出すまいと誓っていたのに、発売と同時購入・・・。
で、早速箱から出して何をしたかというと、自分の設定を作るための確認も兼ねて、K-5の高感度実験を行いました。以下レヴューになります。

◆K-5の高感度ノイズ実験をしてみた◆
 さてK5は前回のK7で相当ノイズ量、質について叩かれたためか、今回のK5では徹底した高感度ノイズ除去をおこなっているようだ。
 まず常用感度12800、拡張感度51200という数値もさることながら、80から51200まで各感度でノイズ除去の強さを設定できるという念の入れようなのには驚かされる。
 と、言う訳で80~51200の各ISO感度でノイズ除去off、弱、中、強をどのような変化があるか試してみた。
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色んな色があり、空もあり、後ろの部分でボケも確認できるということで、上記の配置の写真を全ての感度、高感度ノイズリダクション設定を全てのパターンで試してみました。量がとにかく多いので疲れた。。
でも自分のためでもあるし(ノ◇≦。)
※今回掲載している写真は全てホワイトバランスオート、露出補正+-0、高感度時のノイズリダクション「弱」、カスタムイメージナチュラルでパラメーターの変更無し、レンズはFA43mm、絞りF8で撮影したものです。

◆ISO80、ISO100◆
とりあえずノイズ除去をONにすることは無いとは思うけれど、それでもOFF~強で確認したところ、ほとんど差異は認められなかったが200%以上に拡大して確認したところ、OFF&弱では極わずかに質感再現が良く空のような部分のざらつきが認識できる。
逆に中~強では200%拡大以上で確認した時に極わずかに質感描写が落ちていて逆に空の様な部分のグラデーションは滑らかになっている。とは言っても実用上は「どっちでもいんじゃね?」というところ。強いて言えばリアルさを追求したければ「OFFか弱」、jpegでのレタッチ耐性に気を使うなら「中か強」がオススメか。

◆ISO200◆
ここでも差異は極わずか。ただ、おおむね質感描写についてはほんの少しだけだがISO80、100よりも良いような気がする。
空等のグラデーション部分ではOFFだと200%拡大で確認する限り極わずかにざらつきが出始めている。相変わらず弱、中、強ではその差はほとんど感じられない。
もしかしたらISO200の方が質感が良いと感じた理由に少しはざらつきがないと味気ないという感覚が加味されているのかもしれない。


◆ISO400◆
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何度も書いてますがここでも差異は極わずかで、200%拡大で確認するとISO200の時よりもほんの少しだけノイズが増えているのがわかる。
そしてISO200の時と同様にOFFではグラデーション分にざらつき、強では質感の劣化が見られる。
ただ、正直ココまでは100%等倍以内のサイズでの鑑賞や、印刷にはほとんど差が出ないだろうと思います。


◆ISO800◆
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ここでようやく100%等倍鑑賞したときに多少差を感じるようになってきた。
OFF:空の様な部分に極わずかなカラーノイズ、ざらつきが感じられる。質感描写は相変わらず問題なし。
◆弱:ざらつきに関してはOFFと同程度だが、空の様な部分のカラーノイズは消滅。質感描写は問題なし。
◆中:空部分のざらつきが少なくなる。質感描写は弱に比べて多少弱いがまだ問題ない。
◆強:空部分のざらつきがより少なくなる。同時に「中」の時と比べても質感描写の劣化を多少感じる。
■ココではOFFと弱の間の差が顕著になった気がします。ただ、正直まだ実用上はどれでも差異は少ないように思います。
しいて言えば質感重視派なら弱、滑らかさ重視派なら「中」がオススメか。
OFFはカラーノイズがほんのわずかに出始めているし、「強」だと極一部に描写の劣化が見られるので。



◆ISO1600◆
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ノイズの量も多少増えてきて(それでも今までの機種に比べると劇的に少ないけれど)、それぞれの特性も出始めた。
◆OFF:暗部や空、灰色や白い部分等にカラーノイズが出始める。ざらつきも多少あるが質感の描写はまだしっかりしている。
◆弱:カラーノイズはキレイに消えている。ざらつきは残っているが素直な形。質感描写も問題なし。
◆中:弱と比べてざらつきがさらに減っているが、質感描写も多少劣化。
◆強:中よりもさらにざらつきは少ないが、質感描写と共に輪郭線もほんの少し曖昧な部分を感じた。
■ココでのオススメはノイズの出方や質感描写を考えると基本的に「弱」だと思うが、質感よりざらつきを嫌う向きには「中か強」でも良いかもしれない。



◆ISO3200◆
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ココではさらにざらつきが増えて、多少高感度らしい画質になってきた。
◆OFF:ざらつきはそれなりにあるものの、驚いたことにカラーノイズが消えている。ISO3200からはOFFにしても自動でカラーノイズ処理が行われるのかもしれない。
◆弱:ボケ部分などを見るとOFFに比べてざらつきが低減されているのが分る。その他の部分の質感描写はISO3200としては非常に良好。
◆中:弱よりもさらにざらつきが低減され、鑑賞しやすい感じを受けるが輪郭や質感はわずかに低下。
◆強:ざらつきは減り滑らかさは強調されるが多少輪郭がケバケバした感じで塗りつぶしたような感じがする。
■ココではオススメは「弱」か「中」だろう。より質感を大切に感じるなら「弱」、少しでもザラ付きを押さえたいなら「中」、「強」は確かにざらつきは減るが「弱や中」に比べて多少不自然な潰し方だと感じた。



◆ISO6400◆
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◆OFF:相変わらずカラーノイズは少ないが、ざらつきはそれなりに出ている。質感は良好に出ているが、濃いブルーの部分にグラデーションの乱れが感じられる。
◆弱:「OFF」とあまり変わらない印象だが、グラデーションの乱れは補正されている。
◆中:ざらつきは減っているが、質感も低下
◆強:中と比べてざらつきはさらに少なくなるが、質感も低下。
■ココでは、「弱」「中」「強」それぞれに良い部分と悪い部分が同程度混在しているので、ノイズ量と滑らかさを秤にかけて選ぶと良い。
驚異的なのは、滑らかさを重視した被写体でなければ6400でもしっかり質感もでていて解像もしているということ。
今までは一部の高価な機種でしか得られなかった高感度耐性がK5には備わっているように感じる。
このような機種が12万そこそこで手に入るようになったのだからデジタルの進歩は早い。



◆ISO12800◆
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◆OFF:相変わらず全体的なカラーノイズは押さえられているが、黒い部分から急激に白いぶぶんへとグラデーションがあったりするとその境目あたりにカラーノイズが乗るようだ。ちなみにざらつきはそれなりに増えているが、質感描写はそれなりに保っている。
◆弱:ざらつきが減り質感描写がゆるくなるが、輪郭は逆にはっきりする。だが、OFFとの違いはわずか。
◆中:さらにざらつきが減るが質感、輪郭ともに弱くなる。
◆強:OFFと弱と中に比べると明らかにざらつきが少ない。ボケ部分も滑らかになっている。ただし、輪郭ぶぶんは多少不自然に感じる。
■ここでは質感を落としたくない方は「弱」滑らかさを落としたくない方は「強」がオススメだと思う。




◆ISO25600◆
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OFF:ざらつきがさらに増えているが解像はそれなりにキープしているように感じる。
弱:全体的なざらつきはOFFに比べると均一な形になるが、濃い赤の上の黒い文字の解像が多少悪くなっている。
中:ざらつきはさらに減るが全体的に多少輪郭がはっきりしなくなる。
強:ISO25600という事を考えれば滑らかではあるが、輪郭部分がはっきりしなくなっていると同時に濃い赤の上に黒い文字が書かれている部分の解像が急激に低下しているのがわかる。
ココも判断は難しいが、解像重視派には「OFF」だと思う。全体的なバランスは「弱」が良い気がするがざらつきを嫌う場合は「中か強」でも良いだろう。



◆ISO51200◆
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◆OFF:ざらつきはかなりあるが、カラーノイズはほとんど増えていない。解像もそれなりにしていると感じる。
◆弱:ざらつきは均一に近くなり、解像もOFFと比べてそれほど変わらない。
◆中:ざらつきが少なくなる替わりに輪郭や質感が明らかに低下する。
◆強:ざらつきは「中」までと比べてかなり少なくなっているが、解像感はさらに低下、赤い部分の文字だけでなく、白い部分の文字も多少見づらくなってきているのが分る。
■個人的にバランスが良いのは「中」だと感じるが、ノイズを減らしたい方は「強」、質感を残したい方は「弱」でもよいだろう。



■通して見ると、オススメの設定は
解像重視派にはISO80~51200全域で「弱」で良いだろうと思う。
ノイズ低減派にはISO80~3200が「中」で6400~51200が「強」が良いだろうと思う。
高感度のノイズ量は従来機よりも驚くほど少なくなってはいるが、12800よりも上の感度になると流石にノイズ量も増えて来るため普段使いは3200、もしくは6400までにしておいた方が無難だと感じた。
12800以上の設定でもノイズの乗りも均一で解像も残っているのでモノクロや銀残しなどの設定を活かす時にはあえて使うのもありだろう。高感度でノイズを活かした作品を作るのであれば全体的に「弱」に設定するのがオススメだと思う。



◆参考までにK-7とのノイズ量の比較をしてみた◆
 高感度にとても強くなった印象のあるK-5、K-7と比べてどの程度差があるのだろうか、と思い、上記と同じ写真をK-7とついでにK20Dでも撮影してノイズの量、形、大きさ、色を比べてみた。

 K-5とK-7、低感度ではどちらももちろん綺麗だと言えるが400~1600あたりまでは約1段分位K5が優位で、1600を超えると急激に差が開いてK-7の3200とK-5の12800が同等程度だが、わずかにK-5の方がノイズ粒子がそろっていて細かい状態。
K-7の6400とK-5の51200が大体同程度のノイズ量で、解像はK-7の方が残っていて、K-5の方が粒子が細かくそろっている状態。
この実験で改めて感じたのはK-5のノイズ量の少なさは確かにスゴイが、K-7の低感度時の描写もまたすばらしいという事。K-5とK-7の大きな違いは高感度画質とAF性能(位相差、コントラスト共にAFはK-5の方が優秀)、なので、じっくり撮る方はK-7でも問題無いと言えるかもしれない。色に関して言うとナチュラル設定同士の比較で見るとK7と比べてK5ではブルーが押さえられていてその他の色は多少濃く出るようだ。

ちなみに、K20DとK-7の比較ではISO800まではK-7の方が滑らかで1600では大体同等、3200ではK20Dの方がカラーノイズは出ているものの、描写は多少滑らかになるという逆転現象が起こる。
これはRAW撮影時のK20Dの画質の優位性を表しているように思う。ただし、夕日等を広角で撮影する時や明暗の差があまりにもある場合、K20Dはダイナミックレンジ拡大を使ってもハイライトが飛びやすい場合があるのでK-7の方が総合的な対応力には優れる。
K-7とK20Dに使われているセンサーは低感度時の画質はすばらしいものの、高感度時にはざらつきが出やすいが、K-7の場合ISO200からノイズリダクションがかけられるし、質感もほとんど劣化しないのでISO200から「弱」もしくは「中」でノイズリダクションをかけておくのをオススメしたいところです。

※ところで、高感度ノイズリダクション「オート」という設定が今回の一番のオススメらしい。オートの場合、一枚の写真の部分部分で異なる強度のノイズリダクションをかけるという処理がされている、らしい。
と、いう事で後日同じような配置の写真を使って「オート」でも試してみたい。




◆使用レンズ◆
ペンタックス FA43mmF1.9 Limited

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◆ds610jpの徒然日記◆
さてさて!ああ~またやってしまいました。K-5を発売日に購入するという暴挙・・・。
で、最初にやることはやはり画質確認の実験です。明日はRAW撮影時のノイズの出方とシャープネスによる画質の違いを確認してみようと思いますヽ(*゚▽゚*)ノ
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  by ds610jp | 2010-10-17 03:00 | カメラ実験

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