福島第一原発 ヨウ素131が54億ベクレル/kg

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 東京は多少日常を取り戻しつつありますが、福島第一原発のニュースから目が離せない状態が続いています。原発の事故が長引かなければ被災地復興への道のりはもっとしっかりしたものになったはずなのに、どうすることも出来ず傍観するしかない自分が歯がゆくなります。

 今日高濃度汚染水を溜めておくためのスペースを作るために、低濃度汚染水を海水に流す処理を東京電力が行いました。が、一方高濃度汚染水が海へ垂れ流しの状態がまだ続いています。それについて東電はいろいろと方策を試していましたが、ようやく本日の対策が多少効果があったようで高濃度汚染水の流出は少なくなりつつあるようです。
 さて、今日問題にしたいのはこの高濃度汚染水の濃度です。今日ニュースではしきりに法定基準の750万倍の放射性ヨウ素が・・・などと放送されていますが、FNNで一度だけ1億倍の放射性ヨウ素が検出、と報道されたようです。

 さすがに、1億倍はなにかの間違いかと思いましたが、ソースを調べてみると、原子力保安院のプレスに東電のリリースがアップされていました。これによると、流れ出している部分の水の放射性物質の濃度は一番濃度が高かった4月2日の時点で
◆ヨウ素131→54億ベクレル/kg(海洋の法定基準は40ベクレル/kg)
◆セシウム134→18億ベクレル/kg(海洋の法定基準は90ベクレル/kg)
◆セシウム137→18億ベクレル/kg(海洋の法定基準は90ベクレル/kg)
などと、とんでもない濃度になってることが記載されていました。
 ニュースではセシウムのことは一切言われていませんが、セシウムも当然のように常識では考えられないレベルになっています。その他の放射性物質も含まれていることがプレスの中で示唆されていましたが、前回の反省を踏まえて種類が確定してから発表するとのことです。特にプルトニウムなどは判別が難しいと聞きます。結果がより恐ろしいことにならないことを祈るばかりですが、既に発表されている濃度でさえ飲んでしまった場合100ccで優に人を死に至らしめることが出来る汚染量です。それどころか水に近づくことさえもほとんど出来ない状態だと思います。この濃度の地下の水がすべて海に流れ出したら・・・と思うと低濃度汚染水の溜まった場所を空けてでも海に漏れ出すのを防がなければいけない、と結論したのでしょう。イメージ的に推奨はどうしてもできませんし他の方法は絶対なかったのか?と思う部分はあります。が、そうしてでも高濃度汚染水は絶対に海に流す量をこれ以上増やさないようにしなければいけないということなのだと思います。
 低濃度汚染水の場合、約100倍とのことですから、
◆低濃度汚染水のヨウ素131→4000ベクレル/kg
◆高濃度汚染水のヨウ素131→5400000000ベクレル/kg
他に場所が無くてどちらかを海に流すことを選ばなければいけない場合、結論は考えるまでもありません。
 この状態にまでなってしまったことが残念でしかたがありません。毎日のニュースを見ている限りでは東京電力の排他的な体質と政府の指導力の無さが最悪のスパイラルを作っているように見えてしまいます。そして高濃度汚染水の放射性物質濃度はアメリカが先日予測したように原子炉の燃料棒の損傷が著しく進んでいることを示唆していると考えられます。大気の汚染、土壌の汚染、そして海までもが日々汚染されていきます。震災から始まりあまりのことに別の世界の出来事のように思ってしまいがちですが、現実の日本で起こっている出来事です。せめて目をそらさずにいたいと思います。


 補足ですがニュースで流れていた750万倍という濃度の場所は水の流れ出ている場所からは多少離れたところの海水を調べているとのことです。

 さらに補足ですがドイツ/ノルウェーの気象予報によると4月6日~7日、本州全域に放射性物質の飛散があるようです。福島近郊以外の濃度はもちろん「ただちに健康に害がおよぶことは無い」状態ですが、小さいお子さんがいる方や妊婦さんなどは外出時間を短くする、マスクを着用する、などの対処をしたほうがよいかもしれません。
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  by ds610jp | 2011-04-06 01:25 | その他の記事

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