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冬の八ヶ岳 硫黄岳登山ガイド 夏沢鉱泉ルート

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 八ヶ岳冬山登山の初級から中級へのステップアップに最適とも言われる硫黄岳。
 硫黄岳に登るルートはいくつかありますが、今回は夏沢鉱泉経由のルートを紹介します(^^ゞ実際一番良く登られているルートは美濃戸口から赤岳鉱泉を経由して硫黄岳へいたるルートだと思いますが、この夏沢鉱泉ルートだとすばらしいポイントがあります。それはズバリ夏沢鉱泉宿泊の方限定の無料送迎です。なんと最寄駅の茅野から車と雪上車を使って無料送迎してもらえるのです。てことでバス代やら時間やらを無駄にせず、しかも登る前と下山後にゆっくり温泉に浸かることもできて快適な山旅になること間違いなしです(人´∀`)では今回のプラン紹介

1日目 午後の送迎で夏沢鉱泉へ泊まる(一泊夕食付き9950円)。
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雪上車で送迎。この日は夕食をいただいて、温泉入って寝るだけ。ゆっくり休養します。
2日目 早朝出発で、根石岳の山頂を周って硫黄岳へ向かいます。
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明るくなる前に星を眺めるのも良いです。
◆タイムテーブル◆
6:00出発
夏沢鉱泉からオーレン小屋までは緩やかな登り。川沿いの登山道を歩きます。よほど天気が悪くなければ道は分かりやすいと思います。ここからオーレン小屋までは夏沢鉱泉に泊まったほとんどの方が歩いていると思われるので、前日が大雪とかでなければよく踏み固められていて歩きやすいです。アイゼンかスノーシューは履いてもよいと思いますが、まだ履かなくとも歩くことはできます。

6:45オーレン小屋前通過
少し開けた場所にロッジ的な建物が数棟見えてきます。そこがオーレン小屋です。ここを通過するとすぐに分岐があり、右手に硫黄岳方面への道がありますがここは無視します。
すぐ先に箕冠山/根石岳方面への道と夏沢峠/硫黄岳への道があるのでここでは箕冠山/根石岳方面の指標にしたがって進みます。

7:45箕冠山を経由して根石岳山頂へ
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箕冠山の山頂付近の分岐。ここにトイレもあるうえ、樹林帯で風もないので休憩にはもってこいです。
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箕冠山を通過してまもなく一気に視界が開け、根石岳山頂を望むことができます。ここから先はアイゼンがないと危険なので視界が開けた場所でアイゼンを履いていなかった場合、装着した方が良いです。根石岳だけのプランならば、それほど急なポイントは無いのでアイゼンは6本爪でも問題ないと思います。しかもこの場所はかなり展望が良いのでここに来るだけでも冬山の雰囲気を満喫することができるすばらしいポイントです。
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根石岳山頂
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山頂から振り返ると南八ヶ岳が一望できます。正面の壁のような山が硫黄岳です。

8:15~8:30箕冠山にて小休止。分岐からの道を確認します。
分岐からの道は崖沿いの登山道を行くのですが、道が明瞭出ない場合があります。崖と道の位置を意識しながら崖に近寄りすぎずルートをとって歩きます。
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夏沢峠へ向かう途中で見える根石岳天狗岳。

9:15夏沢峠通過
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この先は硫黄岳への登りになります。かなり急な斜面もあるのでピッケルやアイゼン、バラクラバやゴーグルなどの装備をしっかり確認します。
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樹林帯の急登を越えると、森林限界で一気に風が強くなります。トレース跡や夏道の指標を頼りにルートを選んで登っていきます。概ね夏山の道が確認できるので一歩ずつアイゼンを効かせて登ります。ここの登りは1時間程度掛かるのでじっくり焦らずに。半分程度登ると多少緩やかになり目印のケルンが見え始めます。いくつかあるケルンを目印に登っていくとやがて山頂に着きますヽ(´▽`)/

10:15山頂に到着。
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山頂は火口の淵がずっと続いています。奥のほうが最高点になります。
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山頂から見る赤岳、横岳、阿弥陀岳はすばらしいの一言です(人´∀`)

10:50下山開始。
夏沢峠まで来た道を戻ります。下りも油断せず一歩づつ下山します。
夏沢峠まで下りたら、オーレン小屋方面の分岐を左に曲がりさらに下り、オーレン小屋を通過して夏沢鉱泉へと戻ります。

12:15下山したら温泉に浸かってじっくり疲れをとりましょ~ヽ(´▽`)/
最後は夏沢鉱泉から茅野まで送迎してもらい、帰宅します(ToT)/~~~



◆交通について◆
とりあえず茅野駅まで行けば送迎してもらえます(・∀・)
乗り換え案内等で電車の道を調べるも良し、自家用車で行くも良しです。
送迎の時間については日によって違うので山荘の宿泊予約時に確認を。

◆夏沢鉱泉◆
冬季料金は
一泊2食付で11000円
一泊夕食のみ9950円
一泊朝食のみ8900円
素泊まり7850円
夏季であれば弁当も1000円で用意してもらえるのですが冬季は凍ってしまうためおススメしません。。
下山後や夕食後の温泉はとっても快適です(人´∀`)
空いている場合、グループ毎、あるいは個人でも部屋を用意してもらえますが、一応山荘なので混んでいる日は相部屋になります。
ホームページ
http://www004.upp.so-net.ne.jp/natsuzawa/

◆オプションプラン◆
1日目 送迎を午前中にしてもらって、一日目に根石岳、天狗岳を周る
2日目 朝食を食べてから硫黄岳往復

◆赤岩ノ頭ルート◆
硫黄岳の山頂の南西すぐにある2656mのピーク、それが赤岩ノ頭です。赤岩ノ頭への分岐がオーレン小屋近くにあります。こちらのルートは雪が崩れやすく通りづらいとの事ですが、通れる日もあるようです。山荘で通れる事を確認できれば、硫黄岳からの下山をこのルートにしても良いかと思います。硫黄岳を別の角度から眺められるので下山はせずとも赤岩ノ頭まで行くのは有りだと思います。


◆管理人の硫黄岳写真記事はこちら◆
南八ヶ岳「冬の赤岳を撮影しに硫黄岳へ登る」
その4
http://xxtomato.exblog.jp/17287612/
その3
http://xxtomato.exblog.jp/17283725/
その2
http://xxtomato.exblog.jp/17279759/
その1
http://xxtomato.exblog.jp/17271181/

◆装備について◆
10本爪以上のアイゼン、ピッケルは必要かと思います。ワカンやスノーシューはルートや天候によってはあっても良いかと思います。ツェルトや予備の防寒具、ヘッドランプなどの基本装備に加え、防寒防風をきっちりして、ゴーグルはダブルレンズのものならOK。バラクラバはないと顔が尋常じゃなく痛いので必須。いきなり硫黄岳は不安と言う方は北横岳か縞枯山をおススメします(・∀・)そちらのガイドも近日中に。

  by ds610jp | 2012-03-20 00:33 | ハイキングガイド

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